生産地域とワイン生産者

Portugal

Vinho Verde ヴィーニョ・ヴェルデ(ミーニョ地方)

ヴィーニョ・ヴェルデ(ミーニョ地方)

ポルトガルの最北部、大西洋寄りの広い地域で、その面積は全国の約14%を占めます。白ワインが約70%を占め、酸の豊かな軽いワインを中心に、こくのある辛口の白ワインも生産しています。
「緑のワイン」という意味のヴィーニョ・ヴェルデとは、若々しさを表現したもので、豊かな酸とわずかな炭酸を含む、フレッシュで軽い風味が特徴です。

Vinho Verde ヴィーニョ・ヴェルデ(ミーニョ地方)

Vinhos Borges

1884年に創業された歴史あるワインメーカー。高品質なデイリーワインから見事なヴィンテージポートまで、様々なワインを世に送り出しています。減農薬農法で栽培されたブドウは全て手摘みで収穫。また同社の看板商品である「ガタオ」をスクリューキャップに変更するなど、常に挑戦し続けるポルトガル屈指のワイン生産者です。

ヴィニョス ボルゲス Vinhos Borges

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Soalheiro

ソアリェイロは、アルヴァリーニョ種のトップ生産者のひとりとして国内外から認められている代表的なトップメーカーです。ポルトガル最北端のメルガソは、山々に囲まれ、降雨量・気温・日照量など、アルヴァリーニョ種が生育するのにベストと言える条件を備えている場所です。特殊なマイクロクライメイト(微小気候)を利用し、1974年にジョアン・アントニオ・セルデイラ氏が最初にアルヴァリーニョ種を植え、1982年に初めて「ソアリェイロ」ブランドをリリース。「ソアリェイロ」という名前は畑の中で最も日当たりの良い場所の名前から由来しています。

ソアリェイロ Soalheiro

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Porto e Douro ポルト&ドウロ(トラズ・オス・モンテス地方)

ポルト&ドウロ(トラズ・オス・モンテス地方)

ドウロ川上流のポルトは世界最古の原産地呼称統制地区で世界遺産にも登録された、ポートワインの産地。ドウロは1982年にスティルワインの産地として認定されました。ポートとスティルワイン(ドウロ)の比率は4:6です。

Porto e Douro ポルト&ドウロ(トラズ・オス・モンテス地方)

Niepoort

ニーポートは1842年創業の歴史あるポートメーカー。今では数少ない家族経営のメーカーであり、現当主ディルク・ニーポートは5代目にあたります。何よりも品質を重視するため、生産量はポートワイン全体の1%にも満たない小規模生産者ですが、彼の造るポートやドウロワインはジャンシス・ロビンソンをはじめ多くのワインジャーナリストに高評価を受けています。

ニーポート Niepoort

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Tavora Varosa タヴォーラ・ヴァローザ(ベイラス地方)

タヴォーラ・ヴァローザ(ベイラス地方)

ダン地方の北部とドウロ地方との中間に位置し、海抜500~800mの花崗岩土壌の畑でブドウが栽培されています。その豊かな酸味と果実味がスパークリングワインに適しているため、1989年にポルトガルで初めてスパークリングワインのDOとして設定された地域です。

Tavora Varosa タヴォーラ・ヴァローザ(ベイラス地方)

Murganheira

ムルガニェイラはポルトガルを代表するプレミアム・スパークリングワインメーカー。ポルトガルのレストランのワインリストにムルガニェイラの記載を見ないことは稀で、著名なポルトガルワインのガイドブック「VINHOS DE PORTUGAL」でも毎年Aクラスにランクされています。ドウロのニーポートとともに不動のクラスAを守り続けるムルガニェイラは、スパークリングワインでクラスAに評価される唯一のワイナリーで、まさにポルトガル最高で孤高のスパークリングワイン生産者です。

ムルガニェイラ Murganheira

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Bairrada バイラーダ (ベイラス地方)

バイラーダ(ベイラス地方)

ダンの大西洋寄りに隣接した地域で主にバガ種から造られる赤ワインが80%。フレッシュな白ワインやエシュプマンテの産地としても有名です。

Bairrada バイラーダ (ベイラス地方)

Luis Pato

1988年からロンドンのインターナショナルワインチャレンジのテイスターとして世界のワインを知る機会に恵まれたルイス・パトは、地域の伝統品種バガ(黒ブドウ)の可能性を見出し、従来のバイラーダワインとは異なるアプローチで新たなワインを生み出しています。2004年にはジャンシス・ロビンソンによりヨーロッパのベスト25ワイナリーに選出されるなど、すでに世界で評価されている生産者です。

ルイス・パト Luis Pato

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Filipa Pato

ダン、バイラーダを包含する地域「ベイラス・リージョン」の新進気鋭の女性若手ワインメーカー。大学を卒業後、旧世界、新世界においてワイン造りを経験し、2003年にファーストヴィンテージをリリース。すでに各国のワイン雑誌でも取り上げられており、今後も目が離せない要注目の存在です。バイラーダの巨匠ルイス・パトの愛娘で、父親のワイン造りを学びつつも、父に頼ることなく自らのワインにかける情熱と信念をもって独自のワインを生み出しています。

フィリッパ・パト Filipa Pato

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Dao ダン (ベイラス地方)

ダン(ベイラス地方)

ポルトガル中央部よりやや北寄りを中心にダン川流域に広がる地域です。重厚な赤ワインが約80%を占めており、白はブドウの風味を生かしたフレッシュで軽やかなものが多いのが特徴です。

Dao ダン (ベイラス地方)

Quinta dos Roques

キンタ・ドス・ロケスは、多品種のブドウを使うダン地方で初めて単一品種のワインを造り出したことで知られるメーカーです。現当主が、ブドウ品種それぞれの特徴を知るべく、単一品種ごとでのワイン造りを行いました。彼の造ったワインは大成功し、当時のDO法にはなかった単一品種での製造を認めさせるに至りました。高級ブドウ品種への植え替え、キンタ・ワイン(生産者元詰め)の製造、フレンチオークを使ったワイン造りなど、新たなダンワイン造りへの挑戦は続いています。2007年のインターナショナルワインチャレンジにおいては、ポルトガル赤ワイントロフィー、ダンワイントロフィーを受賞しました。

キンタ・ドス・ロケス Quinta dos Roques

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Lisbon リスボン

リスボン

リスボンの街の北西部に広がる産地。主に協同組合で、とてもヴァラエティ豊かな種類のワインが造られています。

Lisbon リスボン

Parras

エストリアはポルトガル各地にワイナリーを有するパッラス社の本拠キンタ・ド・グラディルで、比較的若い木の葡萄を中心に造られたフレッシュなワイン。
キンタ・ド・グラディルはポルトガルの首都リスボンの北に広がる葡萄生産地区リスボンの中心部に18世紀からのワイン造りの歴史を誇るワイナリー。長いワイン造りの伝統と最新鋭の生産設備とが見事にコラボして水準の高い安定したワインを提供するワイナリーである。

パッラス Parras

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Altentejo アレンテージョ (アレンテージョ地方)

アレンテージョ(アレンテージョ地方)

ポルトガル南部に位置する、コルクとオリーブの一大産地です。夏の暑さが厳しく少雨のため、濃密なワインが生まれます。世界品種の栽培も盛んです。

Altentejo アレンテージョ (アレンテージョ地方)

Esporão

1267年から引き継がれた荘園・エスポランが、1973年にロケット家を含む家系に引き継がれ、1982年以降はロケット家が単独で所有する家族経営の生産者となりました。辣腕のワインメーカー デヴィッド・ベイバーストックの才能と重力システムを利用した最新鋭のセラーから、現代ポルトガルを代表する高品質なワインを世界に送り出しています。また、発展するワイン産地・アレンテージョで中心的な役割も果たしています。

エスポラン Esporão

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Mouchão

最高の評価を受けるポルトガルワインとして知られるモウシャン。ポルトガルの南部に位置するアレンテージョは近年、新たなワインの産地として脚光を浴びています。中でもモウシャンの所在地・ポルタレグレは、アレンテージョで唯一雪の降る場所として知られる標高の高い産地。この地は他のアレンテージョの産地と異なり、濃厚なだけではなく、美しい酸味を持つエレガントなワインができる場所として知られています。

モウシャン Mouchão

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Rui Reguinga

ポルトガルを代表するワインメーカ―であり、2000年からは自社のワイナリーを有する生産者でもあるルイ・レグインガ。ポルトガルを代表する著名なワインメーカーが、アレンテージョで最も涼しい産地・ポルタレグアに自らのワイナリーを立ち上げました。新たなワイナリーから送り出されたワインはたちまちポルトガルを代表するワインと評価されるに至りました。

ルイ・レグインガ Rui Reguinga

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Peninsula de Setúbal ペニンシュラ・デ・セトゥーバル

ペニンシュラ・デ・セトゥーバル

海風を感じる、柔らかながら充実感のある類稀な個性を持つワインを生み出しています。モスカテル種からの酒精強化ワインの産地としても有名です。

Peninsula de Setúbal ペニンシュラ・デ・セトゥーバル

Josē Maria da Fonseca

ジョゼ・マリア・ダ・フォンセカは、ポルトガルの首都・リスボンから南のテージョ川を越えたセトゥーバルに位置し、1834年の創業以来、100%家族経営が続くワイナリー。ポルトガルで最も歴史的なブランド・ペリキータ(1850年)を生み出したメーカーです。また、同社がマスカット種で造る酒精強化ワインは、世界で最もリッチなワインと高く評価されています。

ジョゼ・マリア・ダ・フォンセ Jose Maria da Fonseca

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Madeira マデイラ (マデイラ諸島)

マデイラ(マデイラ諸島)

「大西洋の真珠」と呼ばれるリゾート地で、三大酒精強化ワインのひとつである「マデイラ」の産地です。

Madeira マデイラ (マデイラ諸島)

Vinhos Barbeito

1946年にマリオ・バーベイトによって創立されたヴィニョス バーベイトは当社(木下インターナショナル)の資本参加以降、現社長のリカルド・フレイタスを筆頭に革新が始まりました。契約農家との密接な関係構築による高品質ブドウの供給、カラメルの使用中止、新ワイナリーの建設、最新設備の導入、絶滅危惧ブドウ品種の復活など、最高品質のマデイラワインを造るための情熱が注がれています。

ヴィニョス バーベイト Vinhos Barbeito

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BLANDY’S

ブランディーズ社は、1811年にブランディーズ家により設立された家族経営のマデイラワインメーカーで、2011年に創立200年を迎えました。マデイラワインの発展に指導的な役割を果たし、リーディングカンパニーとしてイギリス市場での地位を確立。2世紀にわたり、ファインワインの生産を続けています。ブランディーズのワインはボディのしっかりしたリッチなスタイルが特徴で、発酵期間や熟成場所の条件がもたらす甘さと丸みのある酸は、まさに伝統的なマデイラワインのスタイルです。その品質の高さは、世界中のワインコンペティションでも認められています。

ブランディーズ BLANDY’S

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Pereira D’Oliveira

ジョアン・ペレイラ・ドリヴェイラにより、1850年に設立された歴史ある生産者で、主要7生産者のうちのひとつに数えられます。ドリヴェイラ社は、自社ブドウ畑を所有する一方、島内約40軒の栽培農家からブドウを購入してワインを造っています。同社の創業年でもある1850年物のヴェルデーリョなど、他社にはない古いヴィンテージの他、中にはマデイラ島ではすでに絶滅したとされるモスカテルや、絶滅が危惧されているテランテス、バスタルドという品種のヴィンテージ物を多く所有することで知られています。オールド・ヴィンテージを得意とし、100年を超えるものを含め、その豊富なストックは他社の追随を許しません。

ペレイラ・ドリヴェイラ Pereira D’Oliveira

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