生産者・ワイナリー紹介

PRODUCER&WINERY

ドメーヌ デレーヌ

Domaine d'Hélène

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ドメーヌ デレーヌとは

シャンパーニュ地方コート・デ・ブランのクラマンに本拠を置くシャンパーニュ生産者。現当主ピエール・ウゴはコート・デ・ブランのクラマン、オワリイ、シュイイのグラン・クリュとプルミエ・クリュのキュイに合わせて1.0haの畑、彼の祖先が築き上げた畑の一部を受け継いだ。2027年にはこれに加えて同じく曾祖父母開拓した2haの畑が追加される。
20世紀初頭にピエールの曾祖父母に当たるジョルジュ・ヴァネールとその妻エレーヌがこのドメーヌを発展させた。ジョルジュは第一次大戦に召集され戦地から傷ついて帰還し、それに続く第二次大戦の勃発に彼は落胆しドメーヌの売却を考えた。ジョルジュ不在の間もワイン造りを守り続けてきたエレーヌはそんな状況に頑として立ち向かい彼らの土地を守りドメーヌを存続させた。エレーヌは忍耐強さを体現した人物であり、はるか先を見据え、そこに到達するためにどんなことでも行う覚悟のある人物であった。
2023年に先祖伝来の土地を引き継いだピエールはエレーヌへのオマージュから誇りを込めてドメーヌ デレーヌを復活させた。またピエールの母フランソワーズのミドルネームもエレーヌであった。ピエールが引き継いだドメーヌへの思いはエレーヌ本人を含む女性への敬意であるとともに「自己犠牲」「忍耐」「家族の結束」という価値観の継承をも意味している。

ピエール・ウゴ

既にコート・デ・ブランのスーパースターと将来を嘱望される現当主のピエール・ウゴはドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレール 、ドメーヌ シャヴィ=ショエ 、ジャン=マルク・ルーロ 、オーレリアン・スェナン という名立たるドメーヌで研鑽を積 み、自らの畑で持続可能なブドウ栽培に力を注ぐことを決意。オーレリアン・スェナンは彼のシャンパーニュ造りに多大な影響を与えた。ワイン造りに関しては、彼の曽祖父母のビジョンに従い、ブドウ畑では天然素材とビオディナミの調合剤のみを使用。遅めの剪定と浅い耕作を実施。セラーでは、ワインは澱とともに長期間熟成される。

2026年に向かって

ピエールが自身の手法で栽培し収穫した最初のヴィンテージは2023年。そのシャンパーニュのリリースは2026年以降となる。その間、ピエールの持つ人脈とドメーヌの歴史的な繋がりを元にコート・デ・ブランのワインをマイクロネゴスとして調達しシャンパーニュ エレーヌのブランドで販売を開始した。この地の生産者には自らのブランドとして表には出ていない素晴らしいシャンパーニュを生み出す生産者も多く、ピエールの感性で選び抜いたシャンパーニュを彼自身のシャンパーニュリリースまでの間、エレーヌのブランドで発掘し販売して行く。
ピエールは生産者を熟知し、ブドウ栽培からワイン造りまでどのように生れて来たかを理解し、自らの規範に合致したワインを生産者からティラージュ(ボトリング)の後に購入し自らのセラーで2次発酵と瓶熟、デゴルジュマンを実施し出荷される。全てにピエールの感性が行き届いたネゴスブランドでエレーヌの名に相応しい内容になっている。