生産者・ワイナリー紹介

PRODUCER&WINERY

ドメーヌ ラサラ・エ・フィス

Domaine Lassarat & Fils

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メーカーサイト: https://www.lassaratetfils.com/

ヴェルジッソンの断崖

ブルゴーニュ南部のマコン、そそり立つヴェルジッソン断崖のすぐ下にドメーヌ ラサラ・エ・フィスのワイナリーがある。ワイナリーの前から見下ろすと、ブドウ畑の向こう側にソリュトレの断崖が見える。共に石器時代、古代人は野生の馬をこの断崖から追い落とす狩猟を行った場所として知られる。この地の斜面にドメーヌのブドウ畑がある。

現在11haのブドウ畑はマコン・ヴェルジッソン、プイィ・フュッセ、サン・ヴェランが中心で、加えてボジョレのムーラン・ナ・ヴァンにも0.86haの畑を所有する。それぞれの畑の平均樹齢は50年を超え、中には100年を超える古木からもブドウを収穫している。1ha当たり10,000本の密植を行っている。環境保全を重視したサスティナブルなブドウ栽培を実施することにより、豊かなビオトープを実現し、テロワールを感じさせるワインを産み出している。

ロジェとピエール・アンリ

ドメーヌの現在の当主はピエール・アンリ・ラサラ(画像:左)。このドメーヌをマコンのプレミアムワインとして評価される礎を築いたのはピエール・アンリの父ロジェ(画像:右)だった。ロジェは13歳から畑で働き始め、1969年20歳の時にこのドメーヌを引き継ぎ、ドメーヌのブドウ造り、ワイン造りを改革していった。ロジェは見事なワインを造る一方、ヴェルジッソン村の村長として、地元のワインの普及活動に力を注いでいた。

ロジェの後を引き継ぐピエール・アンリは14歳から畑で働きだし、22歳の時にドメーヌを引き継ぐ決心をした。父ロジェと共にワイン造りを実践し、新たなラサラの顔としてドメーヌを代表している。

ラサラのワイン造り

手摘み収穫され選果されたブドウは、セラーに運び込まれて、全房のまま空圧式の搾汁機で搾汁される。そのほとんどは木樽に直接入れて発酵が始まる。樽での熟成ではロジェが考案した樽を回転させて、樽を開けずにバトナージュをする方法がとられる。標高の高いサン・ヴェランやプイィ・フュッセ、マコン・ヴェルジッソンのブドウの持つ酸味と熟したブドウの果実味、そして回転型バトナージュでのシュールリーの効果で、爽やかであり厚みのあるラサラのスタイルが生み出された。